いつか使うかもしれない
廃盤品だから手放すのが惜しい
そう自分に言い聞かせているうちに、気づけばクローゼットやガレージがキャンプ道具で埋め尽くされている……。
新しいギアを買うたびに妻の顔色を伺い、収納スペースを確保するためにテトリスのようなパズルを強いられる。これでは、癒やしを求めて始めたキャンプが、逆にストレスの原因になりかねません。
道具は使ってこそ輝くもの。死蔵されているギアは、あなたにとっても、ギアそのものにとっても幸せな状態とは言えません。
今回は、感情論ではなく論理的なルールに基づいた、後悔しないための断捨離(ギア整理)基準をご提案します。
ギアが増えてストレスになっていませんか?所有のコストを考える
まず、現状を冷静に見つめ直してみましょう。
モノを持つということは、単に購入費用がかかるだけでなく、管理コストが発生し続けていることを意味します。
- スペースのコスト: 家賃や住宅ローンの一部を、使わない道具の置き場所として支払っている状態です。
- 時間のコスト: 毎回、雪崩を起こしそうな棚から必要なものを探し出し、メンテナンスする時間。
- 精神的コスト: 片付けなきゃという罪悪感や、家族からのプレッシャー。
これらを解消し、本当に愛する一軍ギアだけが美しく並んでいる状態を作る。それが今回の断捨離のゴールです。
捨てると考えると痛みを感じますが、身軽になって、新しい相棒を迎える準備をすると考えれば、ワクワクしてきませんか?
断捨離のための選別基準・1年ルールと用途被り

では、具体的にどのギアを手放すべきか。感情を挟まず、機械的に仕分けるための3つのフィルタをご紹介します。
①1年間触らなかったものはアウト
春夏秋冬、すべてのシーズンを一巡しても出番がなかったギア。それは今後も出番がありません。
予備としてという言い訳も1つまで。2つも3つも予備は要りません。1年使わなかったものは、今のあなたのキャンプスタイルには合わなくなっている証拠です。
②用途被りはベストな1つを残す
LEDランタンが5個、シングルバーナーが3個、ナイフが4本……。
同じ用途の道具が複数ある場合、結局使うのは一番使いやすい1つだけです。
コレクションとして飾る目的以外で、実用品として重複しているものは、最も気に入っている一軍だけを残し、残りの二軍三軍は売却候補リストに入れます。
③設営が面倒で避けているもの
カッコいいけど設営に1時間かかるテント重すぎて積載が辛いテーブル。
機能や見た目は好きでも、使うまでのハードルが高くて持ち出し頻度が減っているギアはありませんか?
キャンプは快適さが重要です。使うたびにストレスを感じる道具は、あなたの今の体力や感覚とはズレが生じています。感謝して手放しましょう。
手放すことで得られる新しい楽しみ・スペースと資金の循環
愛着のある道具を手放すのは寂しいものです。しかし、それは別れではなく循環です。
あなたが使わなくなったギアも、これからキャンプを始める誰かにとっては、喉から手が出るほど欲しい宝物かもしれません。
フリマアプリや買取サービスを利用して手放すことで、道具は次のオーナーの元で再びフィールドを駆け回ることができます。
そして、あなたには空いたスペースと売却益(資金)が残ります。
すっきりした棚を見て感じる開放感は格別です。さらに、売って作った資金は、今の自分のスタイルに合った本当に欲しい高スペックなギアや、憧れのヴィンテージランタンを買うための原資になります。
持ち物を新陳代謝させることもまた、趣味を長く楽しむための重要なスキルです。

